『アサッテの人』 諏訪哲史/著
2007年 08月 16日
珍しく「文藝春秋」誌上にてホットな感じで読む。
感想→僕ダメですね。全然あかん。
そもそも選評が読みたくて「文藝春秋」を買ったので良いのだけれども…。
僕の個人的に好きな作家たち(小川洋子、川上弘美、池澤夏樹)といったお歴々が、この作品を推しているのを読んで、少なからずショックを受ける。
対して、あまり好きでない作家(石原慎太郎、村上 龍)らの意見に僕は最も近い。石原氏は「極めて退屈、あるいは不可解…」とボロクソに書いてるのが面白かった。
宮本輝さんの選評「~、哲学的論考が、私には所詮観念に過ぎない思考の遊びに思えて~」という選評が一番ピンときている。」
この作品は第五十回群像の新人賞も受賞しているとやらで、何が良いのかさっぱりわからんのである。
石原氏の書いているように、図形を用いるのは作家としての敗北だと僕も思うし、何よりも吃音の人が話す不可解なワードが、どうもリアリティが無い。
群像も芥川もとって、僕の大好きな作家連に絶賛されるのが、僕にはわからない。きっとこれは僕の問題だろうと深く反省もしてみるが、僕はやっぱりわからない。
誰か答えを教えて欲しい!と切に願うのであるが…。