イシハラマコトのマンボな日常へようこそ☆


by nestvision
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冷凍みかん と夏の失意

冷凍みかん と夏の失意_b0025405_14454689.jpg意味不明だとは思うのですが、書いておきます。

大きなふたつの報告(というか告白)

ひとつめ。
現世の悲しさというか、何かこの国のシステムに腹がたった。そういうレベルなのか…、この国は…。という感情と、全く違うけれど、音楽で挫折を味わった過去の自分が蘇る。
あの世界もヤクザな世界だと改めて思う。
才能があるという事は、ある意味で鈍感でないと成就出来ないのだろうか?
全てお見通し、という聡明さは悲劇でしかないのだろうか。
ボクら才能も聡明さも持ち合わせない凡人には、実のところ良くわからない。
でも、ある分野で、確実にある視点が黙殺されようとしている事は、薄々解る。

ふたつめ。
カミソリで斬られたような衝撃。
しかし妙に落ち着いていることが不思議だった。
「あっ!斬られた」って感じで、声も出なかった。
きっと後でじわじわ来るんだろうけれど、それも納得ずくで痛みに耐えられそうな気さえする。

東京からの帰り途。
冷凍みかんを、久しぶりに味わって食べた。
まるであの頃のように。
あの夏の日々、冷凍みかんは駅の構内のそこ此処に在って、いつでも普通に在るものだと思っていた。
いつの間にやら、探さないと何処にも無い様な事態(こと)になっていた。(そんなに売れなくなってきたのかも知れない)
時間が経過しただけの事なのか、その間の変化に気づいていなかっただけなのか…。
何時しか、あの頃みたいに冷凍みかんを食べる事が容易には出来なくなっていたのだ。

そして問題なのは、その時間の経過の中で、やっとこさ見つけた大切な綺麗なモノが、ボクの両手の隙間からポロポロと零れ続けていた…、という事実。

「後悔」…しても仕方がない。
「懺悔」などしようもない。
それがボクの現実だったからどうしようもない。
ただ、夢想していた事はとても純度が高くキラキラしていて、今でも大事に大事にとっておきたいというだけの、どうしようもない無力感。

だから、だから…。やっぱり夏はキライだ。
夏はロクな事がない。
忌々しい夏よ。はやく去れ。
夏が去ったところで、もう戻れないのだけれど…。
by nestvision | 2006-08-18 14:45 | 日記desu