イシハラマコトのマンボな日常へようこそ☆


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本職~編集者について想うこと

僕はいつから編集者になったんでしょうか?
編集部に異動した時?自分が編集長の雑誌が創刊されたとき?
いやいや、雑誌という儚いメディアにズボっとはまったあの時ではないでしょうか?
現に、未だ自分が編集者なのかわからない始末ではあります。
今、専門学校2校と不定期に大学2校で講義をしますが、年々、編集者になりたいという若者が減ってきています。専門学校などは毎年、旬の講座を開設して生徒集めするという宿命のため、ほんとに毎年、その生徒数が減っていってます。
確かに、雑誌編集者のスタープレーヤーがいなくなった時代。木滑さんや小黒さん、あるいは花田さんみたいな人々。だから若い人からすると派手なゲームやCGといった職業の方が見えやすいのでしょう。かつて、直木賞作家のIさんが仰っていました。「僕はアサ芸が好きだから連載続けてる」「あの雑誌ってみんな本気半分、電車降りたらゴミ箱に入れるでしょ。そういう儚いものが雑誌なんだよねぇ」まさにその通りです。数字や売り上げ、あるいはビジネスモデルという言葉が、ある雑誌感を殺してしまったのも確かではないでしょうか?
金はないけどみんな笑ってる~、そういう出版界の時代ってあったと思いません?今の日本の経済界や世相をみていると、何かそういうモノを再び人々は求めだした様な気がするのです。
今、教えている学生たち自身も大変だと思います。
「基本的には誰も何も教えてくれない」という事を高い授業料と多くの時間を費やして学ぶのですから。
でも、オリジナルでないとダメなんですよね。オリジナルは孤独から発生します。孤独ってのは教えられるもんじゃない。作家も然り。孤独化した先に見える。映画もそう。
最近の若いモンは根性が無い!とも一概に言えないでしょう。孤独を悪として義務教育を受けてきたワケですからね。
教えていて、そういう自己矛盾みたいなのは感じます。みんなで一緒、世間並みに、親が納得する…、その全てを否定した上で、自己のオリジナリティー、クリエイティブという段階に行くのではないでしょうか?
しかし、世間並みに親御さんの納得する就職内定が必須となっている大学や専門学校では、それは言えない。言っちゃいかんのでしょうな。
先日、弊社にアルバイトで入ってきたウッチーは芸大の映画学科卒。
「君、入学した時から就職諦めてたでしょ?」と問うと、「ハイ!」って明るく答えた。
なんで弊社はこういう人が多いんだろなぁ。
だからみんないい奴なんだけど…(苦笑)
by nestvision | 2005-12-04 18:02 | 日記desu