イシハラマコトのマンボな日常へようこそ☆


by nestvision
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30

出勤規制という安易な客引き

b0025405_1243173.jpg久々の北新地春秋コラムである。
今や”キタの歓楽街”としての威厳も無くなってきた北新地。
大きな要因としては「社用族が全くいなくなった」とか「リーマンショックで息の根を止められた」という事は周知の事実だ。
そこに加えて、20年ほど前からキャバクラチェーンが進出し、いわゆる”キタのクラブ文化”を愛した馴染みの客を街全体が失ってしまったことも大きい。キャバクラだけをやっていればいいものを、最近はミニクラブなどと札幌みたいな事をぬかして、シレッとクラブ営業までやっている。

キャバクラとクラブの違いは何か? システムや料金体系など諸々あるが、僕は”黒服の質”であると思っている。
老舗クラブは、ホステスさんとは別に馴染みの客と男同士の人脈をつくっていく。
そこへいくと、キャバの黒服はオーナー会社のサラリーマンであり、ホステスはスーパーで仕入れるフルーツみたいなもんである。傷がつけば捨てるし、1万円で買う客がいればメロンだって仕入れる。

最近、同輩から「営業がキツ過ぎて行く気がしない」という意見をよく聞く様になった。
確かにホステスさんも、ノルマを抱えて大変なんだろうと思う。チーママや売り上げでやってるプロのホステスさんにとっては毎日が真剣勝負。
だが、最近はヘルプといわれる時給(あるいは日給)で働く、いわばアマのホステスからの営業がキツいというのが顕著だ。
理由は「出勤規制」という、この街独特のリストラ策が影響している。

毎日夕方になると、ヘルプといえども担当の黒服から電話が入る。
「今日の予定はどうですか?」
「特に何も…」
などと答えたら最後
「じゃ、今日は出勤いいです」
となる。

同伴なり、明らかに予約(来る事がわかっている)客のいないホステスは出勤させないのである。
店側は、そのホステスの日給なり時給を払わなくてすむわけだ。
ヘルプホステスになると、シャレにならない。時間を空け、ある程度覚悟も決めてやってる仕事である。
借金、生活費、ヒモへの小遣い、あるいは自身の消費欲を満たす為の予算感ってのもある。
一日部屋でぼんやりさせられて、日給の4万〜6万が吹っ飛ぶのだ。

そして辺り構わず営業をするという構図である。

このご時世である。いくら仲の良いホステスでも毎週毎週そんな出勤規制を救ってはいられない。それでも誘いにのる客の中にはそれなりの対価を個人のホステスに対して求めてくる奴もいる。
そういう事態も店は一切感知する必要は無い。
「出勤規制もあり得るとは言ったが、客となんかせい!とまでは言っていない」という何とも卑屈な理論に展開される。

こういうやり口が今は蔓延している。それもそもそもは、黒服と客の関係を作る必要の無かったキャバクラの開発したプランだ。

なんとかならないものか。
by nestvision | 2011-07-29 13:04 | 北新地春秋column