イシハラマコトのマンボな日常へようこそ☆


by nestvision
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iPadで何が変わるか?

勢いを増しております、iPadだの電子書籍だの…の話題。
今のところ、iPadの現物は未だ私の元には届いていませんが、ずっと雑誌の編集者をやってた人間が、この事をどう思っているのか?を記しておこうと。

何も雑誌や書籍がこの世から消えて無くなるという話ではないんです。
大きなイノベーションってみんなが言っているのは、いわば旧いシステムがガラガラ崩れるのですよ。
言い換えると利権とかも無くなっちゃうような。
そして、ユーザーの頭からインターネットに繋がってるという実感が消えるということ。

情報ってのは、我々がご飯食わしてもらってきたこの30年ほど、「特別な人(編集者や業界の人)が、一般の人にお金を取って情報を教えてあげる」というスタイルで成長してきたんですね。
ところが、この大きな波は、「知ってるってほんまに知ってるんか?」とか「オレ、無名ですけど、このジャンルに関してこんなに情報もってますねん」な人々が多数登場するということ。

小説家は今まで、何かの賞に受賞して、プロとして出版社と契約するというスタイルだったのですが、これからは、自分が勝手に書いた小説を、一冊100円とかで売る。在庫も印刷代も何もないから、趣味の人や成り上がりたい人が有象無象で作品を発表する。
ダウンロード販売された実績を基にして、出版社が書籍として出版するかどうか決める。
そうなると、マーケティングという概念が極めて薄いもの、あるいは眉唾なモノに変容するのです。

少し前から音楽ではこういう動きがありましたね。インディーズでとことん火をつけて、満を持してメジャーでデビューという、あれ。

言葉足らずですが、老若男女が、そこをインターネットを意思せずしてやっちゃう。

当たり前で革新的でも何でもない所が、iPodの凄いところなのですよ。
Windows VS Mac OSっていう小さい次元や無いのです。

誰が今後困るかというと、平たく言えば情報操作していた人々。
官僚や、旧式の選挙手法をとっていた政治家。先生、学者、タレントなど、そして何よりテレビ関係者。

ラジオや新聞は逆に盛り上がっていくような気がする。
雑誌は沈没組と、上昇気流に乗りました組にハッキリ分かれる。

まぁ、そういう事なんで、iPadもiPhoneも、可能ならば触った方がいいし、それから選択すればいいと思います。

どうですか?
もし仮にあなたが、昔の友人に出会って
「なぁ、またメールするからアドレス教えて」と聞いたら、
「いやぁ、携帯とかパソコンがダメでねぇ。アドレスとか無い」と言われたら…。
その友人を攻めはしないけれど、ちょっと口があんぐり、どうしていいかわからない。

「電卓ある?」と聞いたら、
「お前、老化が進むぞ。ほれソロバンでやれ!」と言われたらどうだろうか?

「CDかけるね」
「ごめん、MDかレコードなのよ、ウチ」と言われたら…。

まさにそういう変化なのですよ。当たり前っちゃあ、当たり前なんです。

なんか書きたい事の半分も書けてません。
また次の機会に(^o^)
by nestvision | 2010-05-31 18:43 | 日記desu