イシハラマコトのマンボな日常へようこそ☆


by nestvision
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小説を書くという事を”科学的”に考えた。

目下、もっとも楽しくもっとも苦悩しているのが小説を書くという事だ。
昨日、文学学校の組会で自分の作品「バー吉岡」(15枚)の合評をしてもらった。実は今回、違う作品で望もうとしていたのだが、どうしてもその作品に納得がいかず、少々パニックに陥って発送の前々日にバババッと書いた作品だった。
そんな作品にもかかわらず、細部まで読んで下さり、アドバイスをくれたクラスの方々に本当に感謝している。
さすがに尼子チューターには「やっつけで書いた作品」としっかり見抜かれて、穴があったら入りたい心境だった。

自分のブログで謙遜しても仕方ないので、率直に今の自分の力量について考えた事を書いてみる。
こんな仕事をしているのだから、多分文章力は巧い方だろうと思う。しかも文学学校5年も行ってるのだから、いわゆる破綻した小説なんてのも、もうこの先無いだろうと予想される。
今回のように15枚程度だったら、いわゆる”ぺぺぺっ”と書けてしまうのである。
そこが大問題でもあって、破綻の無い小説をペペペッと書いても、それからは、何も生まれないのは重々承知という段階に来たと思う。
30枚ごときを合評にかけて、「まぁまぁ」という評価に甘んじていたらやっぱりダメだと痛切に思ったし、30枚ぽっちじゃ、応募の範囲も限られる。

逆にいうと、10枚〜15程度を夜中の数時間でぺぺぺっと書けるのが今の自分の実力だという事を昨日思い知ったのだ。昨日の作品「バー吉岡」にしても、アドバイスをもらった事以外にも、あれこれ様々なアイデアが、後になっていくつも浮かんで来た。

仕事が忙しいとか、時間がないなんて理由にならない。ライバルみんながそういう環境で書いているのだから。

だとすれば、今の実力で15枚程度のものが一晩で書けるのだから、これからはそういう掌編をアイデアメモという形にして書きためてみようと決意する。
今までノートに抽象的なプロットを書き付けるだけで原稿化して来たけれど、もうそんな甘い事やっていたらダメだと気付いた。しばらく、1週間に15枚の掌編をプロットの基礎資料として、とにか1一作完成するのをノルマとして自分に課してみようと思うのである。

そうすると、1ヶ月でアイデアメモ的な掌編が四編は出来上がる計算となる。
次の1ヶ月は、そこから膨らませそうな気配の15枚作品をチョイスして、起承転結それぞれのパートを30枚に膨らませる作業をする。ここで月が終わると120枚の原稿がたまる計算。次の月に、その120枚をじっくり時間をかけて推敲。目標としては80枚から100枚に絞り込む作業に充てる。
そうすれば、計算上、3ヶ月サイクルで100枚の作品が出来上がる計算となるわけだ。
1年では4作の100枚級の作品が出来上がる。
この筋トレを続ければ、最初の15枚が30枚となり、おのずと3ヶ月サイクルで300枚クラスのものが書けるようになるのではないか?と思う。

とにかくそういう書き方をしばらく続けてみようと思う。これなら出来そうだし、100枚作品をとりあえずは貯めて行ける。
そういう計算式を緻密に潰して行かないと、300枚とかはやっぱり無理だと悟ったのである。

最近、小説はマラソンに似ていると強く感じている。1日休んだら1週間逆戻り!の世界なのだ。
by nestvision | 2010-02-13 17:52 | 日記desu