『蛮幽鬼』 劇団☆新感線
2009年 11月 17日
さすがに新感線である。3Fまでびっしり。
今回の目玉は大衆演劇界のホープ、早乙女太一くん。
主演の上川隆也は安定感ある演技で大きな舞台を引っぱっていた。
中でも稲森いづみの好演ぶりは特筆すべきものがあった。
しかし、芝居の構成として如何なものかどうかは???である。
新感線らしくない。
あまりにもポップ(大衆性)を意識し過ぎて、「五右衛門ロック」のような昇天感はなかった。
作家が中島かずきだったからなのか、あるいは早乙女くんに意識が行き過ぎたか。
今の井上ひでのりとなると、様々な葛藤があるに違いない。
胃潰瘍には気をつけて欲しくなるような微妙なバランスの舞台だったと思う。