実力主義は残酷か?
2009年 09月 06日
彼女は中学入学からバスケット部に入部している。
毎日毎日練習に明け暮れていて、それなりに青春している様子なのである。
土曜日、彼女に大きな試練が訪れた。
公式戦の試合があって、そこで1回も出場する機会を得られなかったのである。
しかも、実力のある1年生選手が数名メンバーチェンジで入ったらしい。
姫は帰って来るなり無言。
機嫌が悪いを通り越して悲惨な顔をしていた。
ボクも中学から高校の途中までバスケット部だった。
入学当初はどんぐりの背比べなので、試合に出る機械は均等にあった。
しかし、途中でバスケットの名門校やら帰国子女が本場仕込みのテクニックを引っさげて途中入部してくる。
必然的にスタメンから外されて、来る日も来る日も選手をタオルで仰いだり、そんな事をする。
テニス部などの個人競技にはそういう事は無いんじゃないかと思う。
下手は下手なりに、その出場機会は必ずある。
姫の場合、今回の試合は公式戦で、顧問の先生にしても勝ちにこだわったんだろうと容易に予想がつく。
社会でいえば当然の事だけれど、姫はそういう事を初めて経験したみたいだ。
可哀想だなぁとは思うけど、何も言葉をかけてはやれない。
こういう事は自分の中で心を折らないようにがんばるしか手は無いのである。
実力主義は残酷だけれど、人を強くする。
そういう競技を選んだんだから、今回の事は仕様がない。
ツライだろうなぁ。ホントに。
オヤジは無言で見守っておる。