『毛皮のマリー』 寺山修司/作・美輪明宏/演出
2009年 05月 21日
なんじゃ、こりゃぁ~!(←松田優作風)
美輪さま作品をずっと観てきた僕にとって、史上最悪の舞台であった。
なんといっても、今回、欣也役をやった新人の吉村卓也くん。いや、ちゃん。
ダメ。芝居になってない。表現力や台詞廻し、何をとってもトーシローであった。
さすがに麿 赤兒さんや、若松武史さんは素晴らしい演技。
特に若松さんは、吉村クンみたいなド素人との絡みにもかかわらず、素敵な演技だった。
目を覆ったのは、ラストのカーテンコール。
「オーラの泉」のセットかと見紛うほどの、趣味の悪いゴージャス演出。
そもそも、寺山が美輪の為に書き下ろした、それはそれは東北的な、ある意味暗い話なのに、劇中にマッチョな男の子が大量に出てくるわ!でひどい舞台だった。
美輪さまという巨匠も、いよいよヤキがまわったか?
客を舐めちゃ、いかんと思う。(憮然)