イシハラマコトのマンボな日常へようこそ☆


by nestvision
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31

カテゴリ:観ました!review( 212 )

2012.04.19 KOBE Fugetsudo-Hall

劇団神戸による「赤シャツ」の初日を目撃するため、神戸凮月堂ホールへ。
関西演劇界というか芸能界の重鎮である夏目俊二が、劇団M.O.Pで一世を風靡したマキノノゾミの脚本を演じるというのはとても面白くてエキサイティングな企画だと思う。
良いものは取り入れるという、劇団神戸主宰の夏目さんの創作魂を感じたのである。

今回はとにかく舞台美術が秀逸だった。転換も手間がかかりそうだったけれど、機敏な転換で見ていてもそれほどしんどくなかったし、何よりも美術から時代に入って行ける自然さがあって好感が持てた。上手側のカーテンレールにどうやら不備があったみたいだが、今日からはきっと改善されてるハズ。

主演の石本伎市朗さんの演技はさすが。あのセリフ量を何なくこなす名人芸をみた感じ。とにかく赤シャツの格好つけが上手く伝わったし、嫌な人間にしていなかった所が上手いなぁと感心した。

そしてやはり劇団神戸といえばこの人…って感じの下女ウシを演じた小倉啓子さんの演技には目を見張るような役者魂を見た。その雰囲気で一気に客席を松山に連れて行ってくれた感じ。セリフのないサイレントでの芝居が本当に上手で秀逸。

我らがいこまみちおさんは、あのうらなりで登場。年齢的にかなりギャップがあるのだけれど、なんともうらなりな感じで、好演されていたと思う。

今作では改めて「坊ちゃん」という文学作品の奥の深さを思い知らされた感じ。多分中学生の頃に読んだまま、知ったフリだったのだが、再読してみたいとこの舞台を見てそう思った。
実は今の大人は皆どこか赤シャツの様な後ろめたさを感じて生きているのではないだろうか?

そして最後に主宰の夏目俊二さんによる「坊ちゃん」のナレーション。これはもう流石としか言いようが無い。お声に無鉄砲な若者をそのまま乗り移す事が出来るなんて、あのお歳で凄いなと迫力を感じた。

今作はマジで必見の舞台。
22日まで、神戸凮月堂ホールです。
行ける方は行かないと後悔します(笑)

個人的には★★★★★で、最後にスタンディングオベイションを送りたかったけれど、凮月堂ホールなので我慢しました(汗)

b0025405_12122735.jpg

by nestvision | 2012-04-20 12:13 | 観ました!review
2012.3.3 Nishinomiya Geijyutsu-Bunka-Center
b0025405_23444492.jpg
恒例のイッセー尾形の一人芝居。今回は還暦を記念して30年来舞台でしかつきあいの無いという我らが小松政夫親分とのコラボ。二人芝居と相成った。
そりゃもう、イッセーさんの演技は最高だし、それをも凌駕するキャリアに裏打ちされた小松さんの絡み方で抱腹絶倒。笑いっぱなしのいい時間を貰った。
粛々とご自身の演技道を邁進して、そして還暦になった今も舞台で衣装を変え、メイクをするイッセーさんの姿を観て「48歳なんて、まだまだヒヨッコだなぁ…」などと思ったりして。
弱っていた自分のモチベーションをイッセーさんと小松サンが鼓舞してくれたような、そんな清々しい舞台だったのでした。
b0025405_23502358.jpg

by nestvision | 2012-03-04 23:51 | 観ました!review
2012.1.24 OSAKA Nakanoshima
b0025405_10585987.jpg
昨年の年頭から開催が発表され、注目していた国立国際美術館の企画展。当然ながら年に一回美術館に行くか行かないかのミーハーおばさんなど来場が多いだろうと、機を伺っていた。極寒の平日に行ってみた。

草間彌生作品との出会いはいつだったろうか?あれよあれよとコマーシャルにのせられ、一躍現代アートの騎手みたいな扱いになったのがここ十年。とはいえ82歳の婆さんである。騎手も何もあったもんじゃない。いわゆる完成した人だ。
常々、嶋本照三さんだとか草間さんだとか、「前衛芸術の〜」って冠のつく所がおかしいなと思っている。
作品は作品として、その作品から観る者が何をインスパイアさせてもらえるか?要するにアーティストに主体はなく、観る側のこちらに存在理由を問われる作品群。

草間彌生を「キチガイ婆さん」とか「天才アーティスト」とカテゴライズするのは簡単だ。そういう側面もあるだろうけれど、今回の企画展の骨子は、生涯の作品(主に連作作品)を並べて、草間彌生の人生に迫ろうとしたところが、国立くさかったと思うのだ。
モノクロームの世界で、イメージショットをめくっているような「愛はとこしえ」シリーズは圧巻だった。
ただ、それは連作のリズムで観ればそれだけで十分だし、草間さんの人生、生い立ちなどは、この際不必要なものにとても思えたのである。
鏡と光による「魂の灯」はもっと長く、最低1時間は中に籠っていたかった。

現代アートは一瞬の閃光のようなモノだと思う。だから作家の裏側は出来る限り見たくない。そういう一瞬という時間に常に対峙している一人の普通の人間が、草間彌生なのだろうと思った。
だからこそ60年代という時代を生き抜けたのだろうし、彼女にとって今の評価の部分ではない”戦闘”がまだ続いているのだろうと思った。その対象が反体制や反戦ではなく、生や愛に昇華して。

2009年にComme des Garconsが草間彌生とコラボした時代がある。
心斎橋のアートスペース「six」での企画展が面白かった。その時の「草間彌生、増殖する部屋」のコンセプトの方が草間彌生を語る上で潔かったような気がする。

ミュージシャンやアーティストは「偉人」ではない。
我々に何を与えてくれるか?何を創造たらしめるのか? ただ漫然と「すごいねぇ〜」とか「かわいいねぇ〜」とは違う真剣勝負に生きているのだから、観る側も決意を持って評価しないといけない。

ボクは草間彌生という婆さんに何のリスペクトも興味も湧かないが、彼女の作品、詩のどれもが、ボク自身の感性に何らかのコミットをして来る。嫌な感情だったりハッピーな感情だったり。
好きか嫌いか…、もちろん好きだ。

※これから行かれる方は「音声ガイド」(500円)をお勧めします。草間彌生の肉声の息吹が伝わります。

b0025405_11181260.jpg

↓今回は手ぬぐいをゲット。幸い春まで会期が長いので、あと2回は行かねばなるまい☆
b0025405_11244530.jpg
H
by nestvision | 2012-01-26 11:28 | 観ました!review
2011.1.22 シアターBRAVA
b0025405_05004.jpg

PARCOプロデュースによって、いのうえひでのり演出による、あのロッキーホラーショーを演る!というニュースを聴いて「あぁ。それ演りますかぁ…、まぁいつか演りたかったやろなぁ…」と様々な思いが過ったのを思い出す。

1973年にロンドン小劇場の聖地、ウェストエンドで幕を開けたコメディーホラーミュージカル。
脚本と音楽はリチャード•オブライエン。2年後にジム•シャーマンによって映画化され、世界中でカルトなブームを巻き起こした。
ボクは幸いにも、そのカルトなブームが日本を席巻した第何波かの折りに、5回ほどこの映画を観ている。
多分1980年代の後半。
映画館に米、新聞紙、ライターやボロ布を持ち込んでのライブ映画鑑賞であった。
その頃を知っている人は現在はほとんどが40歳以上。
良くも悪くも、観る者が、このオリジナル版のThe Rocky Horror Picture Showを映画館で体験したか?しないかで大きく評価の分かれる今作となった。

個人的には良かったんじゃないかと思う。そもそもが単純なストーリーだし、古田新太のリサイタルとして観た場合には大きく◎だったと思う。
特に岡本健一が良かったし、いのうえの原作に対する解釈も面白いなぁと思った。

要するに今作の悲劇をあげるとすれば、「新感線で動員して、いのうえ&古田の原作への愛情が強すぎたという事。それに周囲の制作陣が追いついていかなかった所(別に追いつく必要はないのだが…)
原作の”あの感じ”が伝わらないままに、古田新太リサイタルとなってしまった事だけだ。

でもほぼ同世代のいのうえ&古田が、この作品を上演しなければいけなかったし、また今の日本にこの作品を舞台化出来るのは、彼らしかいなかったというだけだ。

そういう無理を演劇界で通せてしまう、いのうえ&古田の存在力に感服すると共に、カルトというジャンルそのものを、もはや今の時代が欲していないのだな…と少し悲しい気持ちになった。
by nestvision | 2012-01-22 00:54 | 観ました!review
2011.12.6 OSAKA Theatre Drama City

b0025405_17292215.jpg
今井雅之という俳優がライフワークとして再演し続けている作品。
今作はヨシモトとタッグを組んで、陣内智則や長原正樹らが出演となった。
さる社長さんからのお誘いで行ったのだけれど、まぁ今井雅之リサイタルとしてはアリ。
芝居としての劇評は必要ないかと思われます。まぁ、こういうのも芝居であるという事です。
終演後、久々に楽屋にて陣内くんとご挨拶。
by nestvision | 2011-12-07 17:30 | 観ました!review
2011.12.3 @OSAKA BREEZE HALL

竹中直人と生瀬勝久による新ユニット。脚本と演出は2003年第48回岸田國士戯曲賞受賞した劇団「ペンギンプルペイルパイルズ」の倉持裕。
そこに名脇役の田口浩正や、舞台に精力的に取り組む山田優という文句ない布陣。
面白くないワケはないのだけれど、少々不安もあった。
もしかしたら、竹中と生瀬の二人芝居みたいになるんじゃないかと…。
ところが、そこはやっぱり倉持であった。全体のマッチングが妙に安定していて、すごく芝居のおいしいエッセンスを盛り込んだ秀作となっていたのだ。

内容も、竹中はバブルで当てた広告デザイナー、生瀬が同じく広告カメラマン。二十年前の派手だった時期に買ったマンション「ヴィアグランデ 青山」の中庭で繰り広げられるグランドホテル型のお芝居。

特に僕たち世代には共感できる部分や業種的にも同じような事が多くて、すごく芝居世界に引き込まれた。結局40歳代ってのは孤独でコミカルな存在なんだなぁと痛感したのである。
いやぁ久々に芝居らしい”静かで激しい芝居”を観た!というのが静かな実感である。

まだまだ地方公演は各地でありそうなので、同年代の奴にこそ観ておいてほしい芝居なのである。
今後の公演スケジュール。

b0025405_993930.jpg

by nestvision | 2011-12-04 09:12 | 観ました!review
2011.11.21 OSJ
b0025405_11235831.jpg
こういうコンサートはオヤジと行くのが一番。
というわけで”じんえもん”と電車を乗り継ぎ会場へ。
いやぁ〜、すごい客層でした。まるで場外馬券売場かボートピアな感じ。オッサンばっかり。
ええ意味でも悪い意味でも、クラプトンのプロ魂を見せつけられ、終始大爆笑のじんさんと僕なのでした。
by nestvision | 2011-11-23 11:27 | 観ました!review
2011.11.3 Nakanoshima

タダだと知らずに行った国際美。なんと11/3の文化の日は入場無料。なるほど、だからいつもより人が多いワケね…って事で「世界制作の方法」展をじっくりと。
b0025405_18121729.jpg
未来を託された新進気鋭の作家たちが、世界を形作るという壮大な、んでけっこうコミカルな企画展。
めちゃめちゃ楽しかったのは「青木陵子+伊藤存」によるユルーい感じのアニメーション。
そして、クワクボリョウタによる鉄道模型とLED電球によるファンタジーな作品「10番目の感傷(点・線・面)は見入ってしまった。
↓写真はparemodelによるプラレールを使った壮大な作品。
b0025405_18173074.jpg

んで同時開催されていた「中之島コレクションズ」も圧巻。
久しぶりにボクの大好きなマグリッドの「レディメイドの花束」に出逢えて感激。
b0025405_1821106.jpg

ちょっと人は多かったけれど、なかなかおトク&盛りだくさんの企画展でした。
国立国際美術館にて12/11までですよ☆
by nestvision | 2011-11-04 18:22 | 観ました!review
三谷幸喜が映画を撮る!という事は、今の日本の芸能界において”祭り”なんだなと痛感した。
とにかく”贅沢だ!”なキャスト陣。
市村正親夫妻など、こんなチョイ役ありなのかと溜め息が出る。
深田恭子はもはやコーナーである。そして天下人SMAPの草彅剛に至っては、もはやエキストラ寸前の有り様。
こういう事が今の三谷には可能なのだなと感心したのである。

きっと、今の三谷が「映画撮ります」と宣言すれば、すべての芸能事務所が手を挙げるのだと思う。参加しておかなければ一流事務所じゃない!な雰囲気もあるのだろうし、とにかく三谷のプロモーションで自前のタレントの露出が増える事、請け合いである。
そういう意味で、三谷は策士だ。
どの事務所もまんべんなく、そしてトップスターであればあるほど、公平なゾンザイさであしらった。
脚本はもはや完成された三谷ワールド。
誰も悪くないし、誰も正しくない。上質のコメディを大真面目にやっているのは好感が持てる。
まぁ、そういうきわめて大手広告代理店的な映画だけれど、こういうのじゃないと今の日本じゃ興収は得られないのだろうなと、ふと悲しくなった。

一度、三谷幸喜に当たらなくていいから好きなように映画を撮らせてみたい。
今作の感想は?と言われれば、そりゃもう西田敏行と深津絵里の最高の二人芝居でした、としか言いようが無い。深津絵里を独り占めにするなよぉ!三谷ぃ〜!

※スクリーンじゃなくてカウチでも十二分に楽しめますので、無理して劇場鑑賞はいいんじゃないかと思われます。WOWWOWで問題無しだと思います☆
b0025405_1453252.jpg

by nestvision | 2011-10-31 14:53 | 観ました!review
2011.10.29 OSAKA Nippon-Bashi インディペンデントシアター1st.

初めて観ました。何となく名前を聞いてた劇団。というか、まぁいろんな意味で話題にのぼる片岡百萬両率いる”ミジンコターボ”です。
ある意味でびっくりしました。今の芝居だなぁ…というのが最初の感想。
いわゆる”ヴィレッジバンガードの世界観”が貫かれているワケです。
空想活劇+アニオタ+チープファッション+超リアルが混在してるんですね。
お若い劇団だし、客演も多いし…、で大丈夫か?と思っていたのですが、動きの正確さ、緻密な笑いの構成など、なかなかのもの。
夢の遊眠社だって、初期にはこういう捉え方をされていたんだろうなぁと思うのです。
今回は客演で出ていたモリマリコさん流れだったんですが、主演の他に大事なポジションの脇を完璧に、そしてキュートにこなしていた”ソラ豆”の片山誠子さんのファンになっちゃいました。
この女優、なかなか面白いですよ。
器用だし、舞台で何かに護られてる感じがしたのです。
ソラ豆という劇団の本公演も是非とも観に行きたくなったのでした。
b0025405_13284079.jpg

by nestvision | 2011-10-30 13:29 | 観ました!review