イシハラマコトのマンボな日常へようこそ☆


by nestvision
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カテゴリ:読みました!review( 85 )

松本清張☆LOVE

b0025405_1538917.jpg松本清張→ガマ蛙のような爺さん、「砂の器」「点と線」の推理長編の大家…。
ずっとそういうイメージだった。
この度、光文社文庫が「松本清張短編全集01~09」を刊行。毎夜、ふるえるように読んでいるのである。いやぁ、巧い。流石である。
どの短編も枚数に驚くくらいに、深くて彩りある作品の数々。


やっぱ、流行作家ってすごいなぁ…と感心しきりなのである。
また、このシリーズ、文庫本にしては装幀が実にいいのである。
ナイトキャップに、あなたのベッドサイドにいかがですか?
by nestvision | 2009-05-22 15:42 | 読みました!review
0405 @ Ashiya
Reviewではないですけど、ほぼ日記。

向田邦子の生誕80周年を記念して、文藝春秋から全集の刊行がスタートした。
たまりません。
さっそくジュンク堂に今後の予約。

第一巻は「思い出トランプ」。
やっぱね。
直木賞受賞作を含む13の短編(マジで激短編)

そしてちくま文庫からシリーズで動いているのが
「つげ義春」全集。

あぁ、溜息。

そして、今狙っているのが、「内田百閒」の全集。
旧字体を使った古本を探すのと、新字体で戦後に出版されたものの、ふたつのシリーズが欲しい。

あぁ、魅惑の全集たち☆LOVE。
by nestvision | 2009-04-06 02:38 | 読みました!review
b0025405_1773788.jpgはじめて読みました。絲山秋子さん。
すばる文学新人賞でデビューして、何度か芥川候補になって、周辺の賞を総取りな感じの作家…って感じの作品。
良くも悪くも、現代の小説。
文体はこなれているし、相当編集者とモンだ後が伺える。
要するに期待の新人であって、ご本人もHPでおっしゃってるように天才としての自分をそこに注入しておられるのがわかる。
この作品も、「恋愛とセックスは同軸上にあらねばならない…」というステレオタイプな”常識”への挑戦であって、まぁ重箱の隅をつつくテーマといえばテーマだが、現代女子の支持は間違いなく取り付けるであろうモノである事は確か。
そこに、クルマとか場とか、諸々のモチーフで巧く書かれた作品だった。
そうかぁ、賞ってこうやって狙うのか…と考えさせれた内容だった。
間違いなく上手な書き手であるので、参考にはするべきだろう作品だけど、うーん。どうだろう。毒が無いというか、エロが無いというか…。体臭を感じなかったなぁ。
そこがまた、良いのかも知れないけれど…。
by nestvision | 2008-12-06 16:46 | 読みました!review
b0025405_21581520.jpg文学作品ではありませんが、久々に良書に出逢えた感じです。いわゆるセコいビジネス書でもないし、使えない哲学書でもないし、ボクの中では、「そうそう、こう言いたかったのよん」というネタがいっぱい。ボクの各種講義の中で使わせて頂きます。なんだか、仕事術も少し変化してきそうな予感です。仕事してる人、教育関係に居る人、まぁ一応必読だと思いマス☆
by nestvision | 2008-11-03 22:00 | 読みました!review
b0025405_23493181.jpg谷崎といえば「細雪」「春琴抄」「痴人の愛」などしか読んでないし、何と言ってもその風貌からして”変態””権威主義者”あるいは”フェチ”というイメージが強かった。
そんな彼が1975年に書いた本。解説を吉行淳之介が書いている。
一般の人へ、日本の文体について、作家として忌憚ない自白が続く。
凄く面白かった。
例えば、日本の文体には「源氏派」と「西鶴派」があるなど…。
なるほど、と書いている人間にとってはすごく参考になることばかり。
やはり谷崎とて、文学に悩み、そして後世に残る素晴らしい作品群を残せたんだなぁ…と思う。
この中公文庫の「文章読本」シリーズは三島由紀夫や、中条省平、丸谷才一、らが書いている。
是非是非、全部を読破したいものだ◎
by nestvision | 2008-09-15 23:55 | 読みました!review
なかなか、ほんわりとして穏やかでいい作品だった。
全部で8編の20枚程度の短編が続く”連作短編”。
なるほど、この手があったか!と、ちょっと閃く。

こういう世界観なら、ボクの構想でも成立するかもしれない。
by nestvision | 2008-08-28 16:23 | 読みました!review
もはや怪婆の域に達した感のある佐野センセの最新エッセイ集である。
いつもの文体、そして更にこの世を達観した感じが心地よい。

しかし、女性も男性も、ここらあたりまで生き延びると、性差というものはどうでも良くなるんだろうなぁ…と感心する。

出来たらもう少し、ここまで達観せずに、煩悩に悩まされて生きていきたいと思うのだが…。
by nestvision | 2008-08-18 00:19 | 読みました!review
2005年に直木賞を受賞した「花まんま」を含む6編の中短編集。
朱川湊人さんって、エンタテイメントというかミステリーの方だと思ってたので、今回が初めて。

同い年(彼がひとつ、学年は上)なので、同年代は誰でも持っているノスタルジーを巧く表現する人だなぁ…と感心した。

中でも「花まんま」に関しては、素晴らしくセオリー通りの短編運びで、まるで小説のお手本を読んでいるような感じ。
ホントに直木賞受賞ともなると、名人芸ですね。

なるほど…と、いろいろ参考になる作品ばかりでした。

一番好きなのは、いやゾッとしたのは「妖精生物」でした(^_^;)
by nestvision | 2008-08-10 21:36 | 読みました!review
プロマジシャンのナポレオンズ。
その右側の人、背の低い人、頭グルグルで廻されてる人…と言えばわかって貰えると思う。

パルト小石さんの初の書き下ろし小説なのである。

装丁の帯で、各界の方が絶賛しているように、マジシャンでしか書き得ない、痛快かつ少し切ない、あったかい青春小説であった。

ナポレオンズのお二人とは何度か面識があって、パルト小石さんとも一度、ゆっくりお茶をする時間を持てたんだけれど、本当に理知的で頭の良い方だった。

まるで、師匠である引田天功を彷彿とさせる人物が出てきたり、アマチュアマジシャンのボクとしては、とっても楽しめる内容。

文中に出てくる、結局マジシャンは何を目指しているのかという大きなテーマ。
それは子供の頃に、自分自身が手品を観て驚いた感動を拠り所に練習してるんだ…的な心象の語りが、まったくその通りって感じで嬉しかった。

小説的にも何ら崩壊する部分も無く、楽しい小説だったと思うが、羽柴先輩の描写が、もっとリアルで匂い立つものであったら、深い溝みたいなモノが出せたんでは?などと偉そうに思ってしまった。

そんな人はなかなか居ないと思うが、マジックをやってる人の気持ち、モチベーションみたいなモノを知りたい人は、恰好の小説だと思う。

小石さんスゴイ☆
by nestvision | 2008-07-29 09:57 | 読みました!review
溜息の出るほど、いい小説だった。
季節をいろどる言葉をタイトルとした13の短編から成る連作である。
「すばる」に連載されていたものに加筆、再編集されたものだろう。

文学学校の夏季合宿で、事務局の紅さんが”絶対にオススメ!”と、チューハイを飲みながら言ってたので、文庫本を待たずに最新刊を買ってしまった。

ボクもやっぱり泣いてしまった。

そもそも川上サンの小説は大好きで、大体の作品を読んでは来たけれど、なんだろう、無駄のない完成された文体っていうのが色濃く出る。
紅さんも言っていた。「センセイ~」とか「蛇~」とかと、全然ちゃう(違う)ねん…、と。

結婚、恋愛、不倫、嫉妬、別居、離婚、という、現代に於いての不可避な人生のエピソードを、"のゆり”という32歳の女性の目線で淡々と追っていく。

この作品を独身の人はどう読むのだろうか。
そして、結婚してる人、結婚していた人は、ボクと同じ感想を持つのだろうか?
多分、誰も同じ意見を持つ人は居ないと思う。
それだけ、男女の関係性は人それぞれであって、正解が無いのである。
そういう読者に心象を預けきってしまえるだけの、文学的な主体性がこの作品にはある。
要するに、読者を作者が設定した場面に引きずり込まない。
読者は自分の想いで、入ったり、俯瞰視したり…。自由度が恐ろしく高いのである。

川上サンの文章を”巧い”とは、もう表現しないでおこう。
この人は、村上春樹と同じく、既に自分の文体を完成したのであって、真似をすると、すごい深みにハマってしまって危険だと思う。

ただ、言葉の選び方、描写のきっかけ…とか、勉強すべき所は本当にいっぱいある。

とにかく、久々に泣けたのである。
ただそれだけで、素晴らしい作品だと思うのだ。
by nestvision | 2008-07-27 00:51 | 読みました!review