『20世紀少年』 堤幸彦 / 監督
2008年 09月 14日
前々から、愚息は観たがっていたし、唐沢寿明ファンのボクとしても気になっていたので、何年ぶりかで愚息と二人で映画に行く。
モチーフはとっても良かった。
1969年の日本の情景と2015年の近未来を行き来する。
1969といえば、ボクは幼稚園年長~小学校1年生。
いっぱい懐かしいキーワードに再会。
フラッシャー付の自転車、原っぱ、基地、平凡パンチ、アポロ月面着陸、大阪万博…。
ラストの方はジャンジャンとCGを無駄に使っていて、愚息は大喜びだったが、ボクはだんだんシラけて来たのも確か。
浦沢はこれでOK出したのかなぁ?ってか最初からそれ(映画化)が狙いだったのかなぁ?
豪華なキャストに煙に巻かれたか???
監督はというと「金田一少年シリーズ」が大ヒットという、実はテレビのディレクター上がり。
制作委員会には、テレビ局やらテレビ制作会社やら、代理店やら、80年代のキッツイ匂いのオンパレード。
何かの芝居のレビューでも書いたけど、本当に、本当に…、
テレビ屋さんは
テレビだけを作ってて下さいよぉ~!
映画は映画屋さんに作ってもらって、テレビは事業提携でいいですやん。
唐沢くんやトヨエツはいい芝居していた。でもキャスティングに必然性が無いのよね。まるで読売巨人軍みたいな感じ。
要するに、発想~構成まで全部テレビ的なんです。
どーしてダイナマイト数十発の爆発なのに、ビルが原爆の時みたいに何個もふっ飛ぶんかなぁ?
それはテレビでしょ。CGじゃなくて特撮でいいんじゃないですかぁ?
まぁ、愚息が面白かったというから、多分今のメディア環境に慣れた人々は刺激的だったんだろうと思うが…。
テレビ屋を何とかせなアカン。
ウラビレた雑誌屋には、如何ともし難い世の中ではあるのだが…(溜息)