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『かもめ』 栗山民也 / 演出 藤原竜也 / 主演

b0025405_9575846.jpgアントン・チェーホフの四大戯曲のひとつ「かもめ~THE SEAGULL~」が、栗山民也演出、藤原竜也、鹿賀丈史など錚々たるキャストで舞台化された。なんでも「赤坂ACTシアター」オープニングのための作品だという。

感想…。
史上最悪の愚作!
といえるひどい作品だった。

あれだけの名優を揃えても、こういう事態になるのだと、芝居の恐ろしさに改めて気づかされた。
まぁ役者は指示通りの芝居に徹しなくてはならないし、皆さんそこそこのキャリアを持っており、だとしたら、原因は”ホン(脚本)”と”演出”である。
演出は栗山民也。こいつダメ。…最悪。

そもそも、チェーホフの戯曲に大きく横たわるテーマってものの演出が全く成されていない。何が言いたいのか?誰が主人公なのか?そこらが曖昧で、学生演劇を観せられたような不快感さえあった。

藤原竜也という才能は、芝居に縁遠い、いわゆる”竜也ファン”をも動員するワケで、そんな幼気な”芝居素人”にコレを観せて、芝居そのものに失望感を与えてしまう危険性があるのだ。そんな状況下で、あの演出で良しとした栗山の責任はたいへん大きく、演劇人としてのキャリアなどどうでも良く、面白くない芝居を作った奴で充分な評価だと思う。

また脇の女優陣の大根ぶりは、震えるほどの恥ずかしさを僕に強要した。

鳴り物入りで起用された現代美術家、島次郎の舞台美術に至っては、必然性がどこにも無く、意味不明。あの浅い水溜まりは、何の演出的価値があるのだろうか?

さぞかし、チェーホフもあの世で泣いているだろう。

もうひとつの原因として、総合制作にテレビ局のTBSが大きく関わっている事もあるかもしれない。テレビの作り方と芝居は根本的に違う。観客をナメてはいかんのである!

テレビ局はおとなしく、舞台人の作った舞台を、空いたタイムで提灯番組を作って宣伝し、興行リスクだけを背負えば良いのである。
お金とスポット枠だけを出して、黙っていなさい!
俗物の象徴が、制作にまでクチを出すから、こういう愚作が生まれるのだ。
HORIPROへのメンツもあるんだろうが、マジ考えた方がええんとちゃいますかぁ?

カーテンコールも無味乾燥でダレダレ。寒い空気が場内をどんより巡る。
ほんまに、役者がかわいそうな最悪の舞台だった。
by nestvision | 2008-07-19 10:13 | 観ました!review