イシハラマコトのマンボな日常へようこそ☆


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『夫婦善哉(完全版)』 織田作之助/著(雄松堂出版)

b0025405_21165283.jpgいったい何度この作品を読んだだろうか?
そして何度手書きで模写しただろうか…。
ボクにとっての文学界のアイドルである織田作之助の代表作「夫婦善哉」の続編原稿が先ごろ発見され、没後60周年を記念して出版された。
なんと発見された直筆原稿がすべて掲載されているという、ファンには堪らない一冊だ。

しかし…、オダサクの文体に無駄がないとつくづく思い知らされる。彼の文章に比べたら、僕のなんて、装飾語が多く、接続詞ばかりで、描写という名の意味の無い形容ばかりである。
注目の続編のラストシーンなんて、オダサクは200字で読者の心に染み入って来るんである。
これは”上手い”というレベルを超えている。

柳吉と蝶子は、誰の心の中にもある"弱さ”そして”強さ”が共存する、極めて人間的な主人公。太平洋戦争の暗い影のせいだとしても、どうしてこんな美しい物語が編集者の手によって封印されてきたのか。ほんまに戦争はアカンなぁとため息をつく。

稚拙な自分の小説作品を思うと、少々落ち込むのではあるが、アイドルの続編を、しかも直筆原稿で読めて、滅茶苦茶にHappyなんである☆
by nestvision | 2007-10-25 21:22 | 読みました!review