イシハラマコトのマンボな日常へようこそ☆


by nestvision
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東天ポールの暗~い日常デス☆

東天ポールの暗~い日常デス☆_b0025405_9545890.jpg「なぜマジックをはじめたのか?」とよく聞かれる。
理由は、マジックは究極の編集力が試される…ということに尽きる。
単体で演じても、何も面白くない。みなさんがノリでマジックを憶えて人前でやって「あちゃちゃ」となる原因は、演技力とか技術力とか、ましてや器用さの問題ではなく、この構成力に原因があるのだ。(エラそー)
ここ一週間、自分のネタBOXの整理が続いた。前回のセッション時から、またまたネタは大量に増えたけれど、それを削除していく作業。
そう「編集力」は「削除力」と言い換えても良い。
試しにyodareで演ってウケたもの、意外とダメだったもの…。
今週末からのセッション、そしてウェディングパーティなどもあり、演目を意識しつつ、整理する。
脇には、流れを書いたメモ。
仕事中や、お茶を飲んでいるときに、メモとして書いたもの。
「あれとアレをつなげると、けっこう面白い」とか、「最初からこうセットしとけば楽じゃん」とかの集大成。
テーブルホッパー*(注)をやってると、様々なお客さんに出会う。
マジックを少し演っている人。どうしても見破りたいという熱意に燃えている人。単純にその雰囲気が好きな人。
「いらっしゃいませ。東天ポールと申します」の一瞬と、掴みネタ(ボクはスポンジ系が多い)を演じている間に、そのお客さんの嗜好性を探る。
エレガンスな演技がいいのか、ちょっと下ネタを交えた芸がいいのか…。
同じネタでも口上は変える。
そういう一期一会のお客さんとの微妙なキャッチボールが堪らなく好き。

最近は「あぁ、コレ知ってる」とか「左手怪しい」というリアクションにも余裕を持って対処できるようになってきた。

とにかく奥が深い。まさにマジックなのである。

●テーブルホッパー*(注)
欧米では一般的なレストランマジックの形態。テーブルを飛ぶように廻っていく事からバッタ(ホッパー)という名前がついた。日本でも最近はステージマジックだけでなく、ホッピングで見せる店も出来てきた。TVでお馴染みの前田知洋さんは横浜のタイクーンレストランでホッピングの大家として知られ、日本にテーブルホッピングを定着させた第一人者。バーマジックなどもこの分野。こちらはあの、ふじいあきらさんが有名。
by nestvision | 2007-03-02 10:02 | マジシャン修行