愚息…サービスを知る。
2006年 11月 07日
神戸市の公立中学では、中学2年になると「トライやるウィーク」というのがある。自分が働きたい企業にプレゼンをして、研修をしてから一週間をかけて現場で働くという社会勉強の一環である。 なんでも”酒鬼薔薇聖斗”による神戸児童殺傷事件以降、心の教育を全国に先駆けた神戸市にとって、目玉企画だという事だ。
そんな壮大なコンセプトをよそに、我が愚息もいやいや働きに行った。
神戸市の教育理念とはほど遠く「弁当いろいろ食えそうや」「店長がお菓子をくれるらしい」という極めてガキな理由で、近所のファミマでの職業体験が月曜日から始まる。
「どやった?」
「ジュースとか冷蔵庫の裏から入れんねんで」
「ほか、なんの仕事やっててん?」
「カウンターまわりもやったし、商品の補充がたいへんやねん」
「…、…」
なかなか、愚息なりに刺激的な一日だったようだ。
今日も朝から、店前の清掃があるからと、いそいそと出て行った。
愚息もアホなりに、何か社会に関わっているという気分になっているのだろう。
なかなかカワイイ奴である。
はやく、”自分の夢とコンビに”なってほしいものである。
人生、すべからくサービスである。
サービスのない労働は単なる作業だ!
がんばれ愚息。それでいい。