イシハラマコトのマンボな日常へようこそ☆


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『わたしが・棄てた・女』 遠藤周作/著(講談社文庫)

『恋愛中毒』の再読の後は、絶対にこれを読もうと思っていた。
あの『深い河』の遠藤周作センセがこんなに内面をさらけ出していた作家とは思わなかった。
ゆっくりと読もうと思ったが、一泊二日の猛スピードで読了。
それだけ構成が素晴らしく、時代性の違いも感じさせないシズル感だった。

よく世間で言う「男の狡さ」「女の浅はかさ」が、ものすごいパワーで書き綴られる。
本当に男性側から見た女性との恋愛は、実はこういうものすごい即物的なものから発生しているのではないかと思う。
そして結婚というものと、過去の恋愛をどうして男性は引きずるのか…。

人によって「全然自分と違う」という方も中にはいると思うが、僕はこの主人公にものすごくリアリティーを感じる。

絶対にこの秀作を女性に読んで頂きたいと思う。
この主人公の男性を”卑怯”とか”狡い”とかだけで片づけられるだろうか?

この物語は、男性の感情描写の最高峰にあると思う。

もう一度言う。女性は必読の恋愛小説だと思うのだ。
by nestvision | 2006-09-18 19:45 | 読みました!review