イシハラマコトのマンボな日常へようこそ☆


by nestvision
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『ビューティフル サンデイ』 by 中谷まゆみ/作 米澤勇気/演出

ファントマ・エキストラ同期の米澤勇気が演出する「ビューティフルサンデー」の初日を観る。初演だったのでA-CAST。
第三舞台出身の中谷さんという人の台本を米澤が演出。
彼女の所属する 演劇集団ビーアゲインが中心となった興行。

今回の米澤はPであり、演出であり、制作ヘッドと宣伝美術を掛け持ちした、まさにマルチななポジションやったみたい。

いやぁお疲れさん。

芝居はなかなか面白かったなぁ。
中でも”ゆき村ペコ”という役者には、ものすごく可能性を感じた。
舞台ももちろんgooなんだけど、CMとかドラマで活躍するだろうな…、きっと。

前回の白井クンの公演もそうだったけど、若い世代の心象はさすがに上手い。
でも、どうしてもそのストーリーに登場する中年にリアリティーが無い。
要するに僕自身がジャストであったり、少し前に経験した世代だからかもしれないが、ここらはやっぱり、蜷川さんとか野田さんには入っていける。
まぁ、みんな若いウチにここらを制覇して、ファンと共に成長するワケであって、僕の世代の観客というのは身内って事になるのだから、それは致し方無いのかもしれない。
要するに僕が客層のターゲットから外れているということが大きいんだろうな。

とはいえ、やはり役者さんが上手かったし、ちゃんと感動したし、2000円は安いと思えた。

今日はこの米澤について突っ込んで考察してみる。
ファントマのワークショップから一緒で、さすがに経験を積んでいた人なので、エキストラ陣の要的な存在で、みんなをリードしてくれていた。
表向きは、元気で夢を追う、少年みたいな女の子…。なのだが、

僕は今、米澤は悩んでいると思うなぁ。

元気という所、実は米澤は根本は暗い人だと僕はみている。(良い意味でネ)
きっと幼少期、あるいは思春期に、相当に対人関係に悩んだハズだ。(とみる)
結果、彼女は元気というキャラクターで防御する事を身につけたと思うんだな…。(きっと)

これは決して悪い事ではなくて、ソフィスティケイトされた大人なら誰もが持つ戦略が、
少女だった彼女に宿ったんだと思う。

今では、本当の意味で芝居に打ち込み、良きパートナーの理解も得られたし、家族も応援してくれるし、多くの仲間がエールを送っている。

でも、こうなると、彼女は少し躊躇するのだと思う。

何かに抗うことで元気のテンションも、奉仕のモチベーションも生まれていたのに、今は彼女がなんとなく中心に回ってきているのではないだろうか。

そしてそんな幸せに、一番米澤本人が戸惑ってる感じがする。

とても器用な人なので、常にコケる時には手をつくクセが出来ている。
それは本当に彼女の才能だと思うし、今までの努力の賜だともいえる。

でも、もうすぐ来る。
手をつかずに、顔面からコケないと次へ行けない場面が。
そんな予感を、彼女自身も自覚していると思う。

それ越えると、ものすごい演劇人になるんじゃないかと思うのだ。
僕は昔から様々な役者、ミュージシャンをみてきたけれど、

「マジメな異端者」は必ず成功する。

最近では、米澤は「マジメな異端者」に最も近い。
先日、お世話になった伊藤えん魔さんも、15年前は「マジメな異端者」だった。

要するに、それを続けられるか?
僕は、米澤に絶対やり続けて欲しい。

「いや、やるつもりですよぉ」と今の米澤は即答するだろう。
しかし、続けるのは本当に難しい。

自分の幸せ。
パートナーの幸せ。
親や親族の想い。
お金のこと。
何より自分の芝居の評価。
仲間内の人間関係。
メディアの暴力。

数え上げたらキリが無い。
そんな砂漠みたいな所で、芝居やらされるのが役者なんだから仕方ない。

だから、僕は常に冷静な米澤のファンでいつづけようと思うのである。

米澤、なんか勝手に妄想で書いてしまってごめんな。
でもそういう気がすんのよ。

がんばってね。
by nestvision | 2006-07-15 23:15 | 観ました!review