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『冥土めぐり』鹿島田真希/著

第百四十七回、芥川賞受賞作。文藝春秋9月号掲載を読む。
今回はしばらく続いたキッチュな作品ではなく、いわゆる小説らしい小説。しかも優等生な作風えある。対抗馬に舞城王太郎の短編が出てきているのが象徴的で、売れる作品、芥川賞として獲らせたい作品のせめぎ合いがあったように思う。石原慎太郎が選者から降りて、ムカつく選評はなかったが、各選評者もここに大きく悩んだ感じがする。
本作は、いわゆる家族をテーマにした、まさに冥土めぐりな内容。じっくりと心に浸み込ませる技術は流石に巧いなと感じた。大阪文学学校好みの作品でもあって、そういう意味で純文学の優等生的な存在だと思う。
でもなぁ…、こういうの売れないんだろうな。読者がビックリしないし顔をも背けないし、夢をも見れない。要するに中高年向けの小説である。バクっと売れない。
何だか、どーしたらええねん?と自分自身に突っ込むような、妙な読後感であったのだ。
by nestvision | 2012-08-26 19:14 | 読みました!review