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by nestvision
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『赤シャツ』 マキノノゾミ/作・夏目俊二/演出

2012.04.19 KOBE Fugetsudo-Hall

劇団神戸による「赤シャツ」の初日を目撃するため、神戸凮月堂ホールへ。
関西演劇界というか芸能界の重鎮である夏目俊二が、劇団M.O.Pで一世を風靡したマキノノゾミの脚本を演じるというのはとても面白くてエキサイティングな企画だと思う。
良いものは取り入れるという、劇団神戸主宰の夏目さんの創作魂を感じたのである。

今回はとにかく舞台美術が秀逸だった。転換も手間がかかりそうだったけれど、機敏な転換で見ていてもそれほどしんどくなかったし、何よりも美術から時代に入って行ける自然さがあって好感が持てた。上手側のカーテンレールにどうやら不備があったみたいだが、今日からはきっと改善されてるハズ。

主演の石本伎市朗さんの演技はさすが。あのセリフ量を何なくこなす名人芸をみた感じ。とにかく赤シャツの格好つけが上手く伝わったし、嫌な人間にしていなかった所が上手いなぁと感心した。

そしてやはり劇団神戸といえばこの人…って感じの下女ウシを演じた小倉啓子さんの演技には目を見張るような役者魂を見た。その雰囲気で一気に客席を松山に連れて行ってくれた感じ。セリフのないサイレントでの芝居が本当に上手で秀逸。

我らがいこまみちおさんは、あのうらなりで登場。年齢的にかなりギャップがあるのだけれど、なんともうらなりな感じで、好演されていたと思う。

今作では改めて「坊ちゃん」という文学作品の奥の深さを思い知らされた感じ。多分中学生の頃に読んだまま、知ったフリだったのだが、再読してみたいとこの舞台を見てそう思った。
実は今の大人は皆どこか赤シャツの様な後ろめたさを感じて生きているのではないだろうか?

そして最後に主宰の夏目俊二さんによる「坊ちゃん」のナレーション。これはもう流石としか言いようが無い。お声に無鉄砲な若者をそのまま乗り移す事が出来るなんて、あのお歳で凄いなと迫力を感じた。

今作はマジで必見の舞台。
22日まで、神戸凮月堂ホールです。
行ける方は行かないと後悔します(笑)

個人的には★★★★★で、最後にスタンディングオベイションを送りたかったけれど、凮月堂ホールなので我慢しました(汗)

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by nestvision | 2012-04-20 12:13 | 観ました!review