イシハラマコトのマンボな日常へようこそ☆


by nestvision
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『草間彌生 永遠の永遠の永遠 』@国立国際美術館

2012.1.24 OSAKA Nakanoshima
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昨年の年頭から開催が発表され、注目していた国立国際美術館の企画展。当然ながら年に一回美術館に行くか行かないかのミーハーおばさんなど来場が多いだろうと、機を伺っていた。極寒の平日に行ってみた。

草間彌生作品との出会いはいつだったろうか?あれよあれよとコマーシャルにのせられ、一躍現代アートの騎手みたいな扱いになったのがここ十年。とはいえ82歳の婆さんである。騎手も何もあったもんじゃない。いわゆる完成した人だ。
常々、嶋本照三さんだとか草間さんだとか、「前衛芸術の〜」って冠のつく所がおかしいなと思っている。
作品は作品として、その作品から観る者が何をインスパイアさせてもらえるか?要するにアーティストに主体はなく、観る側のこちらに存在理由を問われる作品群。

草間彌生を「キチガイ婆さん」とか「天才アーティスト」とカテゴライズするのは簡単だ。そういう側面もあるだろうけれど、今回の企画展の骨子は、生涯の作品(主に連作作品)を並べて、草間彌生の人生に迫ろうとしたところが、国立くさかったと思うのだ。
モノクロームの世界で、イメージショットをめくっているような「愛はとこしえ」シリーズは圧巻だった。
ただ、それは連作のリズムで観ればそれだけで十分だし、草間さんの人生、生い立ちなどは、この際不必要なものにとても思えたのである。
鏡と光による「魂の灯」はもっと長く、最低1時間は中に籠っていたかった。

現代アートは一瞬の閃光のようなモノだと思う。だから作家の裏側は出来る限り見たくない。そういう一瞬という時間に常に対峙している一人の普通の人間が、草間彌生なのだろうと思った。
だからこそ60年代という時代を生き抜けたのだろうし、彼女にとって今の評価の部分ではない”戦闘”がまだ続いているのだろうと思った。その対象が反体制や反戦ではなく、生や愛に昇華して。

2009年にComme des Garconsが草間彌生とコラボした時代がある。
心斎橋のアートスペース「six」での企画展が面白かった。その時の「草間彌生、増殖する部屋」のコンセプトの方が草間彌生を語る上で潔かったような気がする。

ミュージシャンやアーティストは「偉人」ではない。
我々に何を与えてくれるか?何を創造たらしめるのか? ただ漫然と「すごいねぇ〜」とか「かわいいねぇ〜」とは違う真剣勝負に生きているのだから、観る側も決意を持って評価しないといけない。

ボクは草間彌生という婆さんに何のリスペクトも興味も湧かないが、彼女の作品、詩のどれもが、ボク自身の感性に何らかのコミットをして来る。嫌な感情だったりハッピーな感情だったり。
好きか嫌いか…、もちろん好きだ。

※これから行かれる方は「音声ガイド」(500円)をお勧めします。草間彌生の肉声の息吹が伝わります。

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↓今回は手ぬぐいをゲット。幸い春まで会期が長いので、あと2回は行かねばなるまい☆
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H
by nestvision | 2012-01-26 11:28 | 観ました!review