イシハラマコトのマンボな日常へようこそ☆


by nestvision
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肉食な客だけ得をする!平成北新地残酷物語伝。

昨年末に、こんな事がありました。

b0025405_22452628.jpg北新地でもド派手な客筋で有名な某クラブ(内容二流、料金一流)。
私はとても嫌いな店なのですが、旧知を訪ねて二回目の入店となったワケです。
年末も押し迫ったある日、奥のボックスに陣取っていた数名の客を目指し、どこからか数人の男集団が乱入。
店の中で「なんじゃ、おらぁ〜!」「おんどれぇ〜」と乱闘開始で店内騒然。別にヤというワケではなく、気性の荒い業界での仁義系のお話なんでしょう。こういう事は北新地で飲んでいると年に数回遭遇するのですが、問題は黒服およびいつもはシレッとしているプライド高そうなオーナーママの対応。

店のスタッフのほぼ全員が奥のカウンターに避難しよる。事の成り行きをジッ〜っと奥から見ているだけ。

「はっ?」

黒服は、こういう時の為にアホ面にもかかわらず雇ってもらってんじゃないの?
その席のホステスさんたちは当然ながら呆然×呆然。
口座のホステスだけ、周囲にぺこりと頭下げてるような拗ねてるような…何とも中途半端な対応。

シラけた他の客は次々にチェック(精算)。それも致し方なしではある。もの凄く雰囲気が悪くなったのは確か。
そのチェックの作業も遅く牛歩、各ボックスへの店を代表して誰も正式な謝罪行脚なし。

あのね、普通はね、クラブの看板上げてたら、まずこういう酔客がバトル状態になったら秒殺で別場所へ速やかに移動→関係ない他の各テーブルに店長およびオーナーママが陳謝の行脚。
老舗であればここでお代は結構って事になったりもするのである。
ところがここは、その後店長を呼んだにもかかわらず、結局店内を右往左往してるだけで、僕の席には着かず。オーナーママに至っては便所の前で「すんません…」と誰に対して言ってるのかわからん一言。

まぁ、ここまではよろしい。
そういう無礼な店に二度と行かなければいいだけの話ではある。

僕がそこから悩んだのはこういう事なのです(本題)。

あのボックスで"ヤカラ"言って騒いだ客は、確実に「難しいお客さん」「怖いお客さん」として、次回からとりあえずの"不本意なVIP待遇"を受けるのである。
善良に静かに飲んでいる僕のような客は「融通の効くええ客」であり、何をしても「許してくれそうなええ人」となるのである。

例えば次回、またこの"ヤカラ客"とこの店で居合わせる場面があったとしよう。
ママから黒服、そしてホステスのすべてが、この"ヤカラ客"の気分を損ねぬ様に細心の注意を払う。
善良で融通の効く、ええ客の僕は、後回しだったり、席を移動させられたり…と、散々な目に会うのである。

しかも料金は同じ。
もしかしたら"ヤカラ客"の方が「おい!コレ高いやんけ」などとスゴめば、チャーム代くらいロハ(無料)となる勢いである。

昔は黒服も一本筋通す人が多かった。ママ張ってる人も10年前まではカッコ良かった。態度悪くて店を追い出された客を何度も見たし、カッコええタンカを切ったママに、居合わせた客みんなが拍手したり…、そういうみんなでそのお店を盛り上げてる一体感があった時代。

今はそんな仁義は関係なくなって、不況のためか、みんなが肉食の目をしてる。
肉食はさらに強い肉食には、妄信的に服従するのである。

「勧善懲悪」どころか
「勧悪懲善」
である。
正直モノはバカを見る…いや、行儀のええ奴は損をする!である。

「わがまま至上主義」、「粋に飲む客より派手に飲む客」「一杯より一本」、「一人より二十人」「五万を五年より、百万を三ヶ月」…。
最近のそういう北新地のモードが嫌で嫌で堪らない。
そういう悪意は伝搬してくるので、本当に体に悪いのである。

ちょっとホンマにクラブ文化というものを、見直さないといけない時代になって来ていると思う。
by nestvision | 2012-01-04 00:48 | 北新地春秋column