イシハラマコトのマンボな日常へようこそ☆


by nestvision
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30

『暗渠の宿』 西村賢太/著(新潮文庫)

先頃「苦役列車」という作品で第144回芥川賞を手にした西村賢太の作品。
「けがれなき酒のへど」と野間新人文学賞を受賞した「暗渠の宿」が収録されている。
いやぁ、こういう人が平成にまだいたんだなぁ…と、まぁ感慨深い。
中卒で様々な肉体労働に従事してたという中上健次っぽい生き様もさることながら、藤澤清造という作家に心酔して小説にも頻繁に登場する。
彼は自己の作品を「小説」ではなく「私小説」だと限定しているあたり、ただ者ではない感じ。
二作を読んでみると、なるほどどこにもない文体。しかも相当量の作品を書いて来たのだろう。文体がある種確立されている。そして読み易いというのもポイント。
いやすごい作家だと思いますよ。でも販売は伸びない感じの作家だなぁとも思ってしまう。
いずれにしても、新潮社の高学歴の書籍編集者はド肝を抜かれた事だけはよくわかる。
by nestvision | 2011-02-10 15:42 | 読みました!review