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『ウィンザーの陽気な女房たち』 夏目俊二/演出

b0025405_15463323.jpg大阪文学学校で同じクラスのいこまみちおさんの出演される芝居を観に行く。
劇団神戸によるシェイクスピア原作の喜劇を主宰の夏目氏が台本と演出に手を加えられたものだ。
主宰が公演パンフレットの冒頭に書いておられるように、今の時代、舞台人はいろんな悩みを持っていると思う。
高次の舞台の具現と、周辺の観客を意識したエンタテインメントという狭間に常に身を置かれるのだと思う。

夏目氏をはじめ、いこまさんなど、在阪の一時代を支えたベテラン俳優に、ドラマスクールというワークショップスタイルの動きによって入団する若手。
そして小さな子役のダンサーまでと盛りだくさんの内容に、今の演劇界の抱える悩み…みたいなものを観て取った。

さて、芝居である。
前作は勢いがあったが、今回は原作のシェイクスピア喜劇を尊重しようという劇団員の意識のあらわれなのか、全体的に丁寧な芝居であったがインパクトに欠けたように思う。
シェイクスピア喜劇は、マジでよく出来た話ではあるが、現代の混沌とした状況の世相からみて、笑えないという現象が度々起こるのも確か。
不倫をテーマにした内容だが、貞操感の質感が、シェイクスピアと現代とは大きくかけ離れていて、さぞかし表現には苦労されたろうと思う。

わが、いこまさん演ずるフォードが変装してサージョンに会いに行くシーンでの大阪弁(ほぼ船場弁)はなかなかいいアイデアで、いこまさんも好演されていたと思う。
そして、この劇団の要ともいえるサージョン役の石本氏の演技にはいつもため息が出る。
主演自ら、場内の空気を変える為に、ノリ突っ込みを繰り返すなど、並々ならぬ努力が伺えた。
ただ、洗濯籠から上手へとハケるシーンで、あの派手な衣装が客に見切ってしまったのは勿体なかった。
あれだけの巨体だからしようが無いといえばそれまでだが、ああいう部分にほとんどの素人の目は釘付けになるものである。
スレンダー役の山本さんも、なんか雰囲気があって面白かった。いい役者さんが揃っている劇団神戸のシェイクスピア、安心して楽しめる舞台でした。

いこまさん、本当にお疲れさまでした。
あの内容で2公演は、ホンマにしんどかったと思います。
by nestvision | 2009-11-23 16:02 | 観ました!review