ブンガクは、BLUESではないのか?
2009年 05月 19日
何十年も聴いてきたが、今のジェネレーションがピッタシ来るのである。
車で通勤する時、空港で飛行機を待つとき、僕のiPhoneからは常に憂歌団。
その歌詞における、暗喩、比喩、描写。
そのすべては、ブンガクに共通すると思うようになってきた。
大事なことは言葉(歌詞)にしないが、確実に読み手(聞き手)に伝わる。
いやはや、ブルースにブンガクを見るとは、そろそろプチ鬱なんかもしれんなぁ。
では、皆さんにもご賞味いただこう。
イシハラが酔っぱらうと必ず歌う曲である。
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おそうじオバチャン (作詞:木村秀勝 作曲:憂歌団)
あたしゃビルのおそうじオバチャン
あたしゃビルのおそうじオバチャン
モップ使って仕事する
朝・昼・晩と便所をみがく
朝・昼・晩と便所をみがく
ウチの便所はもうイヤよ
一日働いて、2000円!
今日も働いて、2000円!
明日も働いて、2000円!
クソにまみれて、2000円!
あたしゃビルのおそうじオバチャン
こんなあたしも夢はある
こんなあたしも夢はある
かわいいパンティはいてみたい
きれいなフリルのついたやつ
イチゴの模様のついたやつ
黄色いリボンのついたやつ
アソコの部分のスケてんの
あたいのパンツはとうちゃんのパンツ
あたしゃビルのおそうじオバチャン
あたしゃビルのおそうじオバチャン
今日も歌って仕事する
ワッツビッ、シュビ、ドゥ・ワッパ
ワッツビッ、シュビ、ドゥ・ワッパ……、
今日も歌って仕事する
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なんというふくよかな人物描写。
このオバチャンが幾つか知らんが、かわいい人柄が良く伝わってくる。
そして彼女が、しっかり地に足をつけた都市生活者であること。
おとうちゃんこと、自分の旦那への絶対的な信頼感。
大事なことをちゃんと体でわかってる感じ。
そして、ワッシュビ~のくだりから、一気に人物が動き出す。
かくして、ブルースはブンガク的だと思う。
こういう文章が書けたらいいなぁ。