『ホステスの辞め方について』…考えた。
2009年 02月 22日
北新地で働く女性の90%が口にする言葉である。
後の10%は、ほとんどが若年層。飲むのが面白い&毎晩楽しい…という、まだまだ幼稚園レベルのコ。ごく少数派として、自分の天性の水商売向きを認識している人もいる。
だいたい1年、3年、5年、7年あたりで、みんな昼の仕事へのシフトを考える。
なぜか…昼だ。
日給が、まぁ3万円~4万円の生活から、突然手取り18万円の世界へ飛び込んだものの、その生活の急変に馴染めず、数ヶ月でこの街に帰ってくる人も少なくない。
まぁ、人それぞれの人生なんで、そこは勝手だが…。
店との話もついて、とうとう店を辞める時が来る。
なぜか、もう辞めてしまうのに、俄然客を動員するのは、やはり女の業だろうか?
シャンパン抜いて、プレゼント渡され、アフターで大はしゃぎして、派手&派手に皆さんお辞めになる。
そして、ピタッっと連絡が無くなるのが常である。
中には、「楽しい○年間を過ごさせていただき…云々」と御礼メールを打ってくる奇特な人もいる(奇特なんである)が、ほとんどは、〆20日の最終日が終われば、21日から赤の他人なんである。
こちらも、ヘンな下心を邪推されてもシャクなので、絶対に連絡しない。
それが…だ。
数ヶ月するとメールが来る。
「お元気ですかぁ?また北新地でお世話になる事になりましたぁ…」
知らんやん、そんなん。「はっ?」である。
北新地に限らず、物事には「終わり良ければすべて良し」という事は絶対にある。だから、「〆際」、「帰り際」、そして「辞め際」は、男も女も特に注意しないといけない…と思う。
そりゃ、ひとりの女性として、北新地の傍若無人な客や、尊厳を傷つけられたりもしただろう。
でも、何かを学んだんではないのか?
学んだのではなかったのなら、その数年間は単に無駄だったのか?
せめて、去り際にこそ、ロマンが欲しいのは、客のエゴだろうか…(深々)
PS.当然ながら、キチンとした「辞め際」で、こちらにも心地よく北新地を卒業され、それぞれの道を歩んでいる人も多くいる。そういう方とは今もとてもいい関係である事は言うまでもない。